2019-01-01から1年間の記事一覧

夏の終わり

令和、初の夏、冷房なしで過ごしました。 5月ごろの夏に近づいてくるあたりの、体が暑さに慣れてない時が一番苦しかったです。 2週間も経てば暑さに慣れました。 しかし、夜寝苦しい時期がありましたが扇風機を回せば快適でした。 部屋に温度計を置いていま…

痴人の愛

『痴人の愛』は谷崎潤一郎の長編小説になります。 あらすじ 主人公の河合譲治は28歳独身で電気技師として勤めていた。会社では大変真面目で「君子」と呼ばれていた。 人付き合いは悪く、この歳になるまで女性と付き合ったことはなかった。 一応の財産もあり…

聲の形

あらすじ 小6の頃、転校してきた硝子は聴覚障がいを持っていた。 やがて、将也は硝子の存在が疎ましくなり、きつく当たるようになりました。 そして、いじめの中心人物となったのが将也で、徐々に嫌がらせがエスカレートしていき、クラス全体を巻き込むいじ…

おさん

著者 太宰治 夏が近づくと無性に読みたくなり、再読しました。 ダメ夫を持つ妻を語り手とした作品になります。 男性の作家が女性目線で書く作品は珍しいです。 あらすじ 疎開先の青森が被災したため、子供を連れて東京に戻ってきた妻。 東京の勤務先が罹災し…

夜と霧

この本は、オーストリアの心理学者で精神科医ヴィクトール・E・フランクルという方が、第二次世界大戦時の、ドイツの強制収容所で被収容者となり。 その時、被収容者の精神状態について分析された本です。 あらすじ 第一段階 収容(強制収容所に収容されるま…

待つ

『待つ』は太宰治の短編小説です。 真珠湾攻撃から日本敗戦の時期のある部分を切り取った作品だと思われます。 タイトルからして恋人もしくは身内が従軍していて帰りを待っていると安易な予測ができますが。違います。 太宰治は小説の中で 『いったい、私は…

皮膚と心

この作品は太宰治作品の中で最もキュートな作品の一つだと思います。 現代の少女漫画よりもキュートでバカップルな一面が見られます。 あらすじ 主人公は28歳の女性であり。自分の顔にあまり自信のない。ある日、吹き出物ができる。最初はあまり気にしていな…

それをお金で買いますか。市場主義の限界

この本は以前ブログで書いた。『これから正義の話をしよう』を書かれた。 マイケル・サンデル氏の本です。 devilkarmadevil.hatenablog.com お金で買って良いものとお金で買っては良くないものは何かを考える内容になっています。 市場主義が行き過ぎるとど…

淵に立つ

深田晃司監督作品で、第69回カンヌ国際映画祭『ある視点』部門で審査員賞を受賞した。作品である。 あらすじ 下町で小さな金属加工工場を営みながら平穏な暮らしを送っていた鈴岡利雄・章江夫妻とその娘・蛍の前に、利雄の昔の知人で前科者の男・八坂が現れ…

家庭の幸福

これは、太宰治の短編小説にある作品です。 冒頭の、『官僚が悪い』という言葉は、所謂『清く明るくほがらかに』などという言葉と同様に、いかにも間が抜けて陳腐で、馬鹿らしくさえ感ぜられて、私には『官僚』という種族の正体はどんなものなのか、また、そ…

魚服記

太宰治の短編小説の感想を書きたいと思います。 あらすじを軽く説明しますと、青森県の山奥の滝の側の、炭焼き小屋で父と娘が 春から秋にかけて炭を作っていて、夏は山登りをする人たちがいるので、その人たちに向けて茶店を開いているという話です。 娘の名…

免許住所変更手続き

持ち物は:新住所証明できるもの(住民票or光熱費支払いのハガキ住所記載ありなど) 印鑑.免許証 場所は:免許更新センターor警察署(住んでるところによって違う) 今日昼ごろから、免許住所更新に行きました。 駅近くなくて、15分ほど歩きました。 しかし…

これから『正義』の話をしよう

僕が中学生の頃に読んで、衝撃を受けた本である。 この本を読んで、哲学に興味を持ち始めました。 最初のテーマの暴走路面電車のケースをきっかけに何が正義かを考える。 功利主義、リバタリアニズム、美徳、この3つのアプローチで事細かに 分析していく、…

トカトントン

私は、太宰治の作品が好きである。 新潮文庫のヴィヨンの妻の中に集録されている短編でトカトントンといいう作品が 非常に面白い。 『拝啓。一つだけ教えてください。困っているのです。』という冒頭で始まる作品です。 作者はなにに困っているのだろうと?…

誕生日

親父はオカンの誕生日に毎年お祝いをしている。 兄貴も子供の頃からよくオカンに対してお祝いをしていた。 今では遠いところに住みながらお祝いの品をを送ってくる。 自分はオカンに対してお祝いをしたことがない。 初任給もらった時ですら何もしなかった。 …